「第一の市民」として

2016年6月19日
daiichi

写真:酒田市総合計画未来会議(6月18日)

本間前市長が急逝して間もなく1年、そして私が市長になって速くも10か月になろうとしています。この間、平凡な人間でしかない私が市長として皆さんの信頼に応えるためにはどのように行動していったらいいのか、常に考えながら行動してきました。

市長選挙のとき、私が掲げた政策の旗印は「人財と風土が支える産業都市、交流都市づくり」。そしてその旗印の下で掲げた公約は、28年度の施策や予算の中でもほとんど手がけたと思っています。これからもこの旗印をベースに、市民の皆さんの市政参画と地域共創の風土を作り上げ、さらに国政や国の機関とのパイプ、絆をしっかり構築することで「元気な酒田」を実現したいと思っています。

その意味で、私は次の五つを意識して行動してまいります。
  • (1) 酒田港の活用を意識した行動。
  • (2) 元気な地元企業、農林水産業づくりを意識した行動。
  • (3) 市政への住民参画を意識した行動。
  • (4) 他地域との交流を意識した行動。
  • (5) 医療環境の充実を意識した行動。

でも、もし何も芽が出なければ、躊躇せず次の種を探して蒔かなければなりません。

その手段として、市民の皆さんとの対話、協働の場を大事にしたいと思います。そのための仕掛けとして、総合計画未来会議(次期総合計画策定に向けた市民100人ワークショップ)や元気未来会議(事業提案に結びつく若者、女性、子育て世代によるワークショップ)、産業・交流都市創造会議(各界のオピニオンリーダーの提言組織)、多様なグループミーティングなどに取り組んでいます。

先月末、私はローマに行ってきました。
アラパチス博物館での土門拳写真展のオープングセレモニーへの出席と酒田の酒と米、観光をPRするためです。アラは「祭壇」、「パチス」は平和。
この博物館は、初代ローマ皇帝となったアウグストゥスの墳墓の近くにあり、彼の勲功を讃えて元老院が贈った「平和の祭壇」を建造物ごと収めている博物館です。
ガイドの説明で感銘を受けたことが一つあります。アウグストゥスは皇帝としてではなく自らを「第一の市民」と称して統治を行ったという説明があり、その言葉に非常に魅かれました。

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アラパチス(平和の祭壇)

実際の意味合いは統治する者とか第一人者という意味合いのようですが、それとは別に、私はまさに自分の市長観をこの言葉に込めて、統治者や執行官ではなく「第一の市民」という感覚で市長職に臨もう、市政への参画意識に富んだ市民風土を基本に、様々な場面に最初に踏み出す「第一の市民」、これこそが私の信条と心に刻み込んだ次第です。

そのうえで今の市政運営で大切なこと、それは政権与党との強い絆を構築し国政とのパイプを活用して地域課題を克服すること、このことに尽きます。

まもなく参議院議員選挙が行われます。信頼に応えてくれる人物なのか、地域のために力を振るっていただける方なのかどうか、そして、ここが大事なところですが、「第一の市民」たる私が信頼して酒田のまちづくりを私と一緒に前進させていただける方なのかどうか、ここを考えていただきたいと思っています。