「黒森歌舞伎」ポーランド公演、そして平成31年度市長施政方針

2019年2月20日

今年は5月には年号が変わる節目の年を迎えます。そして日本とポーランド共和国との国交樹立100年という記念の年でもあります。

そのポーランドで、11月に本市の宝「黒森歌舞伎(※1)」が記念公演を行います。ポーランド共和国の国旗は、日本の国旗と感じがよく似ています。親日的で日本企業の進出も盛んと聞いています。ポーランドの生物化学者で「ビタミン」という言葉を生み出したカジミエシュ・フンク(※2)はビタミン研究の第一人者で、米ぬかからビタミンB1を抽出しました。若干こじ付け気味ですが、米どころ酒田とも大いに関係ありです。

そのポーランド共和国のヤツェク・イズィドルチク駐日ポーランド共和国特命全権大使が、2月17日、黒森日枝神社境内で行われる黒森歌舞伎正月公演を見学されました。交流都市酒田を標榜して様々な交流事業を進めてきていますが、今年は、ポーランドとの間でも新たな交流の輪が広がる予兆を感じます。

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左から、私、中曽根弘文 元外務大臣、駐日ポーランド大使

さて、市議会3月定例会が2月25日〜3月19日の予定で開かれます。市長1期目最終年度でもあり、2月28日には平成31年度市長施政方針(※3)を想いを込めて述べる予定です。言っている内容は、「みんなが憧れる元気な酒田に向かってGO、GO」「財政は厳しいなぁ」「2期目にも果敢に挑むぞ」こんな感じでしょうか。

※1
黒森歌舞伎は、江戸時代中期の享保年間から酒田市の黒森日枝神社に奉納されたといわれる農民歌舞伎で、280年以上もの間、伝承されてきました。
雪の中で観ることから「雪中芝居」「寒中芝居」ともいわれ、出し物の多いこと、スケールの大きいことは全国屈指。厳寒の社殿で、毎年旧正月にあたる2月に奉納されています。県指定無形民俗文化財にも指定されている本市の宝です。

※2
カジミエシュ・フンク(1884年2月23日〜1967年1月19日)は、1912年に「ビタミン」という言葉を生み出した生物科学者であり、その欠陥がくる病や壊血病などの多くの健康問題を引き起こす可能性があることを発見しました。彼はまず初めに米ぬかからビタミンB1を抽出しました。同時に、ビタミンは生態の中で菌の繁殖を妨げることもあると発見しました。フンクの発表は、ビタミン学(ビタミン研究)という新たな分野を創設し、癌やホルモン、インスリンに関わる研究に結びついています。

※3
平成31年度市長施政方針はこちら(PDF)

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